シーシュフォスの神話
今日のお題
あなたが今まで読んだ本の中で、一番感動した本は?(アイデア提供:はらーぼさん)
シーシュフォスの神話 by アルベール・カミュ
高校生のとき、色々と哲学命題で悩んでいたときに出合った本。
最初はカミュによる前書きがあり、続いて論説がある。その最初の論説のタイトルは
不条理と自殺
『この世の中で真に重要な問題はひとつである。それは自殺ということだ』
当時高校2年生(17)の時に目にして、凄いショックを感じたのを覚えています。当時、『狂気とは何か?正気とは何か?これら二つを分ける物は何か?』といった哲学的問題を抱えはじめた時期で、暗中模索していました。その時に、この様なインパクトのある文章に出会いました。
因みに、この論説集で言われていることを大胆にまとめますと『不条理の中で生き抜く方法』になると思います。最後にカフカについて述べているエッセイは面白い角度からカフカの作品を分析していて、かなり興味深いものになっています。
人生で躓いたときの最終手段としての本として利用すれば良いかも。
でも『不条理と自殺』は途中で読むのを止めたら、自殺肯定な文章として取られかねないので、注意が必要です(笑)。最後の最後になって生き抜く方法が出てきますので。とは言っても、数ページで終わりますので結構気楽に読めます。
と、珍しく「萌え」も「電波」も無い日記でした。
| 固定リンク
「その他」カテゴリの記事
- 広島市大雨災害被災者支援応急借り上げ住宅受付対応した日の日記(2014.09.04)
- 広島市大雨災害被災者支援応急借り上げ住宅受付 について(2014.09.03)
- iTunes で、"!"が出てきて、曲ファイルを認識しなくなった(2012.05.07)
- 原子力利用について考えてみた事に関するメモ。結論は、僕には出せんよ。(2011.08.05)
- まず、問おう(2005.11.13)
コメント