おせっかい/ピンク・フロイド
ピンク・フロイド6枚目のアルバム。
前作「原子心母」とは逆にA面が(1~5曲目)の小曲集で、B面(6曲目)がLP片面全体を使った大曲になっています。
1曲目『吹けよ風、呼べよ嵐(原題:One of these days)』は、プロレスでブッチャーのテーマ曲になっていたので、ご存知の方もおられるかも。これはかなり激しくてヘヴィな曲なのですが、この勢いを期待すると肩透かしを喰らっちゃいます。
と、言うのが2~4曲目はどちらかと言うとフォークソング風なんですよ。で、5曲目はブルース風。このアルバム、実は1曲目を除いたら割と大人しい感じの曲が続きます。かと言って、テンションが低いってわけじゃぁない。
そして、今作ではB面に大曲(エコーズ)が入っています。この原稿を書く前にネットで色々と調べてみたら、かなり人気が高いです。僕もこの曲が好きなのですが、もしもプログレ初心者(普通の方)に薦めるとなると、どうなんでしょう。
フロイドファンの方向けの発言をしちゃいますと、ライブ・アット・ザ・ボンペイでの分け方でのPart.1とPart.2間のあの間は、実際普通の方にとってはどうなのかしら。あのどこかで叫んでいるような音が好きなのだけど、一般的に考えてみると...。
とは言うものの、バンドメンバーも思い入れが強い作品ですし、もしもプログレに興味を持たれたら、一度は通ってみるべきアルバムではあります。逆に言うと、プログレファンはマストアイテムだと思います。
全体的に落ち着いた感じのアルバムですから、ひょっとしたら今風な曲が好きな人には、合わない「かも」しれません。とは言うものの、チャイコフスキーの「悲愴」が未だに色あせずに現代でも感動を与えている(と思う)から(特に第一楽章。これもマストアイテムだと思います。ジャンル違いますが)、ひょっとしたら合うかも。
ちょっと弱気発言ですみません。ただ、あの中間部分が受けいられるかどうかが個人的に疑問なんですよ。
でも、一度は聴いてみて欲しいわぁ。個人的には3曲目の"フィアレス"がお薦め。
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