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ヴィーナス・アンド・マース / ウィングス

 ポールのソロ6作目且つウィングス4作目のアルバム。

 前作「バンド・オン・ザ・ラン」で大成功を収めたウィングス。実は、レコード会社からの指示によって(アルバム"ワイルド・ライフ"があまり売れなかったので、ポールを表に出して集客するために)、前作・前々作は"ポール・マッカートニー&ウィングス"名義で発売させられていたのですが、前作の成功によりポールも自身を取り戻したのか、アルバムを再度"ウィングス"名義で発売することにしました。

 それに伴って、他のメンバーの出番も増えてきており、前作のラストナンバーで、ポール以外のメンバーとしては初めてリードボーカルを取ったデニー・レーンが、B面2曲目(CDでは8曲目)で、そしてこのアルバムから加入したジミー・マッカロックがB面3曲目(CD9曲目)でリードボーカルを担当しています。しかもジミーが歌った曲(メディシン・ジャー)は、ポールの作品ではなく、歌ったジミー(ともう一人)が作った曲です。

 

 話は前後しますが、今作から2名ほどメンバーが加入しました。ジミー・マッカロック(G)と、ジョー・イングリッシュ(Dr)です。このポールリンダデニージミージョーの5人編成のウィングスはかなり人気が高いみたいです。またバンド内も比較的安定していたみたいで、同じメンバーで数枚アルバムを発表しています(ライブ含む)。

 

 曲はオープニングは穏やかな曲ですが、2曲目はタイトルから連想されるように派手な展開になっています。全体的には、重めのポップナンバーが多いかな。個人的感想では、個々の曲を楽しむと言うよりも、アルバム全体を通して楽しむ作品だと思います。

 

 で、今日のピックアップは9曲目の"メディシン・ジャー"を。

 先ほども書きましたが、この曲は、ポールが書いた曲ではありません。これまでの作品で、ポール以外の人が書いた曲で収録されたことがあるのは、「ワイルド・ライフ」に収録された「ラブ・イズ・ストレンジ」のみです。(本アルバムのラストを飾る曲もポールが書いた曲では無いのだけど、歌では無い&オチっぽいので、インパクトとしては"メディシン~"の方が大きいと思います)。尚、次回作からはデニーが単独で書いた曲とかが収録されます。

 曲は重い感じのロックナンバーで、歌詞の内容は一言で言いますと「薬に手を出したらダメだ」になります。このアルバムの中で最も重い曲かも。でも、それ故に他の曲との対比がはっきりとして、アルバム全体が締まったものになっていると思います。

 

 で、このアルバムのお薦め度ですが、アルバム全体でひとつの作品として楽しむことが出来る方にはお薦めいたします。特に、プログレ好きの方には強くお薦めいたします。と、言うのが、このアルバムはポールのソロにおいて、唯一プログレ寄りで作成されたアルバムだと思えるからです。アルバムタイトル曲がA面のみで無く、B面でも演奏されているところとか、各曲が繋がっているところが多いところとか、タイトルが宇宙なところとか。あと、ジャケットはヒプノシスだったりしますし。

 

 あと、このアルバムの中で有名な曲として「あの娘におせっかい(原題:Listen to What the Man Said )がありますが、この曲、ベストでも聴くことができますが、正直ベストで聴いただけだと、あの終わり方が謎のままだと思います。

 明るいポップスだったのに、何故か終わり方はセンチメンタルになって、いきなりフェードアウト。一体どんな展開になるのかと言いますと、続きはアルバムで!

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