雲の影(+ ピンクフロイドの道)/ピンク・フロイド
ピンクフロイドによる7枚目のオリジナル作品。
こんな出だしになったのは、ちょっと理由があって、ベスト盤若しくは未発表曲を入れたアルバムってな感じの位置づけのアルバム「ピンクフロイドの道(Relics)」をどこに入れたら良いものかと思って。発売順だと
おせっかい → 道 → 雲の影
なんじゃけどねぇ。
まずは「雲の影」の解説から。
フロイドによる(依頼を受けた)映画サントラの2枚目。因みに1枚目は「モア」ね。
曲としての内容は、原子心母・おせっかいと続いたアルバム志向が少し薄れた感じです。サントラではありますが、小曲を集めた感じかしら。全体的に穏やかな感じはしますが、オープニングとエンディングは混沌としています。特にエンディングはちと面食らいました。逆に3~9曲目は、かなり聴きやすいです。
前後する作品のインパクト(この一作前は"おせっかい"だし、次回作はロック界全体におけるマストアルバム"狂気"!)によって、このアルバムの存在はとても地味ですが、ロジャーのお父さんが戦場で死んだ(ロジャーが産まれる前にお亡くなりになったそうです。そのため、ロジャーはお父さんに合ったことがありません。これが後に大きな意味を持ちます)ことをモチーフにした曲(Free Four)とかが入っているので、決して軽視すべき作品ではありません。
個人的には"Wot's... Uh The Deal "と"Stay"がお気に入り。これに加えて"Burning Bridges"を聴くためだけでも、一聴する価値はあると思います。因みにニック・メイソン(Dr)のお気に入りの一枚だそうです。
続いて「ピンクフロイドの道(Relics)」の説明ね。
ぶっちゃけて書くと、最初の5枚のシングル(これ以降、暫くはメンバーの意思によるシングルカット無し)のA面だけとか、B面だけとかに加えて、アルバム収録曲が数曲に、このアルバムのみに収録されている曲(バイディング・マイ・タイム)が入っているアルバムです。
ベストかもしれんが、どうせならばアルバム未収録のシングル曲9曲(1曲ほど1stアルバム収録曲)とバイディング~で一枚のアルバムにしていただければ、ファンは喜んだと思うのだが。あと、エンブリオも加えて、ついでに"ヴェジタブル・マン"も。つか、もう少し調べてみたら"Scream Thy Last Scream"も放置されているみたいなのだが。
余裕があったら買ってください。"バインディング~"は決して悪い曲ではありません。あと、"アーノルド・レーン(デビュー曲)"とかは後日、フォローいたします。そっちで入手したほうが損が無いかも。曲を一曲でも多く入手するのならば、こちらを買うほうが正しいんですけどねぇ。"When The Tigers Broken Free"が"The Final Cut"に収録されているし。
因みに"シャイン・オン"と言うCDボックスがありまして(現在生産中止)、それだと最初のシングル曲5枚分全部聴くことができます。
ボックスを避けるのであれば、このアルバムは一応買っておいた方が良いかも。少なくとも4曲ほど入手できるし。
でも、それよりは、アルバム未収録の曲だけで一枚アルバムを出して欲しいってのが本音ですわねぇ。"Point Me at The Sky"とか凄く名曲だと思うのに、埋もれすぎな気がするし。
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