放課後ティータイムⅡ <Studio Mix>感想
放課後ティータイムのフルアルバムが発売されたので購入してきました。尚、現時点では初回特典版でなくて通常版でも入手が困難って聞いたのだけど、本当なのかしら。
では、以下に各曲の簡単な感想を。
1. いちごパフェが止まらない <新曲>
いきなり、変った感じのイントロ。かなりサイケっぽい感じの曲。GSっぽい感じもします。
音楽マニア向けな感じの曲かも。結構面白い感じです。あと、サビのスタッカート部分はスフィア(唯と紬役の人がいます)のSuper Noisy Nova(宙のまにまにのOP)を髣髴させます。
2. ぴゅあぴゅあはーと
過去の感想 → ♪
ここで、この曲を持ってきたのは正解だと思います。多少なりとも実験っぽい曲の後に、既に発売されていて安定した感じの曲を持ってくると、アルバムとしても締まる感じがしますので。何か、ハワード・ジョーンズの1stアルバムを思い出したわ("Hide And Seek" 邦題:かくれんぼ)。因みにそのアルバムの2曲目はこれ。→♪ B面1曲目は知っている方も多いかと。CMとかで使われているので。→ ♪ A面3曲目も何かの報道番組で使われているよね。 → ♪
このメインボーカルの2人の曲を続けるところとがアルバム構成しては好き。キャラソン集と言うよりも、バンドのアルバムってな感じがするので。
3. Honey sweet tea time <新曲>
でもって、ここでこのアルバムの中で唯一"紬"がメインボーカルを取っている曲が。紬(つか、紬役の寿さん)が、このアルバムではコーラスでかなり貢献しているので、その紬がメインの曲をここに持ってきたのは面白い。
明るい感じのポップソング。ベースラインが妙にツボ。ここまでの流れで、このバンドが"Wings"っぽく感じられてきたわよ(Wings Over America (※) を思い出したので)。
※元ビートルズのポール・マッカートニーがビートルズ解散後に結成したバンド。「ポールのバンド」ではなくて「ウィングス」というバンドを結成したかったそうで、その想いが最も実ったころのライブアルバム。発売当時は、LPで3枚組でした。このアルバムの最初のほうでポールだけでは無く、デニー(G)・ジミー(G)の二人がリードボーカルをしています。デニーはこれ以後でも数曲リードを担当していますが。
つか、5人編成だし、ベースは左利きだし。どうしても、このバンドとウィングスのイメージが重なるんよねぇ。
あと、作曲(&編曲)者を見たら、5曲目(ごはん~)と同じく先日お亡くなりになられたbiceさんでした。心よりご冥福をお祈りいたします。
4. 五月雨20ラブ <新曲>
ヘヴィなベースラインから始まるマイナーコードがメインのロックナンバー。日笠さんは、マイナーコードの歌を歌うと上手さが際立つな。何気にキーボードの仕事が美味しい。サビでメジャーコードになるところで、昨今発売されたキャラソンを彷彿いたします。
LPで考えてみるとここがA面の4曲目で、次がA面ラストだから、かなりバランスが良い配置だと思います。シングルA面向けではないけど、バンドのマニアックな面を示した曲を配置するには良い箇所だと思うので。ちょっと意味不明なことを書いていますけど、LPからの世代だとどうしてもLP単位での換算もしてしまうくせがあるんよ。
しかし、この曲は渋いな。終わり方もかっこよい。
5. ごはんはおかず
一説によると、プリンスの曲が元ネタとの噂もw
過去の感想 → ♪
さて、以前両面A面なCDを購入したのですが、それと聴き比べた結果、このアルバム単位の方が落ち着く気がします。前曲からの繋がりとかから、この曲はアルバム単位のほうがしっくり来るのではないのかと。シングルではちとハイテンションな感じがしていたのですが、アルバム単位で聴くと起伏を上手くつける&既発なので耳に馴染んでいるので落ち着けるってな感じがします。
LPで考えると、ここまでがA面だと思います。
6. ときめきシュガー <新曲>
第2期7話"お茶会!!"で澪が自作して朗読したのは良いけど、思いっきり滑ってしまった詩にメロディをつけた曲。
快活な感じのポップ"ン"ロール。ここからB面で良いと思う。LPをひっくり返して針を落とした後に流れるのには良い曲なんじゃないかなぁ。しかし、日笠さん歌が上手いなぁ。あと、ツインリードが何気にツボ。終わり方が急じゃね。w
7. 冬の日 <新曲>
タイトルからして落ち着いた感じかと思ったら、ミディアムテンポのポップスだったでござる。
明るい感じの曲です。年末辺りに合いそう。あと、この曲のギターの音は特に好きです。
ブリッジのコード進行は綺麗だと思う。"けいおん!"関係のTom-H@ckさんの曲の中では個人的には1・2争うぐらい好きかも。
あと、この曲は愛生さんじゃないと歌えない気がした。何気に、凄くハイトーン。
8. U&I
過去の感想(注:ごはんはおかずと一緒に書いております) → ♪
曲順としては面白いと思います。つか、今までの2曲の音の密度が高かったので、イントロではこの曲が逆に軽く聴こえました。これが意外といえば意外。この位置に、ヒットナンバーを持ってきたのが何故かツボ。多分"谷村新司"の"人間交差点"のB面3曲目に"愛の誓い"が収録されていたので、それが影響しているのかも(アルバム・曲ともに僕のお気に入りの作品です)。あと、ポールの"プレス・トゥ・プレイ"の"Move Over Busker"とかも思い出したわ。つか、どこにどんな風に突っ込んでも何かを思い出すんだろうな、僕は。きっと。
あと、ここまで書いてきて思うのですが、このアルバムはかなり"LP世代ホイホイ"な感じがするわ。ただ単に曲を詰め込んでいるのでは無くて、アルバム全体の流れを完全にコントロールして作っている感じがします。"LP"世代の人の中には、トータルアルバムとかあれこれで、そんなところにこだわる人が多いと思うのよ。
9. 天使にふれたよ! <新曲>
梓に捧げる曲(=梓は不参加。つか、最前列のお客さん状態:アニメの最終回で)。
このアルバムの中では最もバラードっぽい感じがする曲です。これは、声優さんのライブでやるだろうなぁ。やって欲しいなぁ。個人的にピアノの仕事が好き。人によっては琴線に触れる可能性がある曲。サビの出だし部分が特に綺麗だわ。
ここで一端、アルバムとしては終わり風
10.Interlude <新曲>
ふわふわ時間のインスト版。つか、これって最後の話の後に映画作成決定で使われた奴なのでは?
LP世代の人は、この流れでわくわくするの可能性が高いかも
11. 放課後ティータイム <新曲>
バンド名の曲。どんなのが来るかと思ったら、"Go West"みたいに明るい感じのポップナンバーでした。
アルバムの終わりに相応しい感じの曲。途中でコード進行がいきなりな感じのところもありますけど、アルバムのラストナンバーと思えば、違和感は無いかと。
最後のギターソロのタメが何故か妙にツボに入った。何故かは知らんがツボった。えらい、渋い女子高生だなぁ。w
あと、出だしのメロディがどうしても気になる。何か、凄く似ている曲を知っているはずなのに、それが何なのか思い出せない。つか、思い出す前に"Go West"が来てしまう。
<2010年10月27日:午後5時5分 追記> どの曲なのか思い出しました。→♪
全体的感想:ここまで"アルバム"単位として作られているとは思わなかった。全体を通してのアルバムとしてのコンセプトの質は高い。これぞ"アルバム"だと言い切れる作品も…まぁ、正直珍しいってわけではないのだが(注:但し、比較検討対象に"GSY!BE"・"Pelican"・"Mogwai"・"Pink Floyd"・"King Crimson"・"Genesis"・"The Who"・"The Kinks"・"Frank Zappa"等、下手すればイジメとしか思えない面子が対象となっております)、起伏展開とかが面白い作品だと思います。
うん、良い買い物をしたわ。これとボーナスディスクにボーナスカセットテープがついて4000円は安い。6000円ぐらいでも良かったのでは?あと、ボーナスディスクが意外と面白い件について。つか、この"ふわふわ時間"は今までの中でも一番ベストな感じがしないでもないです。あと"ふでペン~"はこのボーカルの振り分けでスタジオ版をもう一度録りなおして欲しいなぁ。
あと、カセットでの録音のはずなのだが、ライン録りをしたとしか思えないほど音が鮮明な件について。いや、カセットでの録音はここまで綺麗に入らないのよ。何故かと言いますと、空気の音が入るので。無粋な突っ込みですな。
カセット版の感想はまた後ほど別に書く予定です。
いじょー。
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コメント
放課後ティータイムの“似ている曲”についてですが。
こういう、メジャースケールの下降クリシェでコードトーンを経過音で繋ぐような作り方は定番中の定番なので、似ている曲は十でも二十でも
出て来そうです。
旧劇場エヴァの「Komm, susser Tod」とか。
めぞん一刻の「悲しみよこんにちは」とか。
アニソン以外にも広げればキリがありませんが、思いついた中で一番似てるのは、リンドバーグの「今すぐKiss me」かな。
まあ、作る方も承知の上でしょうね。歌詞の「逢いたい」と一緒で。
いい歌なことに代わりはありませんよね。
投稿: PG | 2010年10月27日 (水) 16時55分
(・∀・)!!!!
専門的なコメントありがとうございました。参考として挙げられていた曲を早速チェックさせていただきました。
>今すぐKiss me
懐かしいです。僕が高校生か大学生の頃に流行りました。あの頃は、こんな感じのバンドが多かったですよねぇ。筆頭はやっぱりレベッカかしら。
>Komm, susser Tod
初めて聞いたのですが、この曲はかなり好みのタイプです。まだエヴァは観ていないのですが、これを機会に観てみるとしようかしら。老若男女問わず「まだ観ていないの?」って言われていることだし。
>まあ、作る方も承知の上でしょうね。
僕もそう思います。作曲・編曲された方がどんな曲が好きなのか想像しながら聞くと結構楽しいです。たまに、思いっきり分りやすくネタを仕込んで下さったときには、凄く食いつきますし。
>いい歌なことに代わりはありませんよね。
ですよねー。
投稿: きぃ | 2010年10月27日 (水) 18時01分