◆Doomelancholy◆
今回は、自作自演の曲を一つアップ致します。
で、実はこの曲、本来ならば今年の3月にアップする予定だったのですが、あのようなとても悲しい出来事があったので、しばらく発表を控えることにしました。自粛モードもあったし、僕が。
本当は今回の曲は、ネタっぽいところから話を始める予定だったのですが、扱っているテーマの一部に死があったりするので、色々と考えた結果、真面目に解説することにしました。
今回の曲ですが、出だしは『死』をテーマとして取り上げています。ただ、『死』を単に取り上げているのではなくて、以前、このブログでも書いた僕の考えを元にして作成しております。その考えとは、
僕たちは、いつの日か絶対に死ぬ。ならば、その死に向かい、目をそらさず立ち向かうべきではないのか?
です。この世に生を受けたら絶対いつか迎えるその時が来たとき、目の前に立ちはだかる物に対して、怯えることなく立ち向かえるような生き方をするべきなのではないのか、と。
では、その様に生きるためにはどのようにしたら良いのでしょうか。
色々と考えてみた(このような問題を考えるようになった元ネタから数えますと、30数年ぐらいの期間になります)、今の時点での考えが以下のとおりです(結論ではありません。僕はまだ、そこに至っておりません)。
ごく一部の人を除いて、人は特筆すべき様な良き事を行うことはできない。
人は本来、過ちを犯す生き物だ。
ならば、あまりにも酷い過ちを犯さなければ、それだけで充分なのではないのか。
僕が思うに、人は生きている間、過ちを犯すと思います。意図してやることもあれば、意図せずにそのようになることもあると思います。特に、後者が多いと思います。例えば、ケアレスミスとか、思いもせずに相手の心を傷つけてしまったりとか。
人は失敗するのだから、あまりにも酷い過ち(例:犯罪)を犯さずに生を全うすれば、それだけでも賞賛されるべきなのではないのでしょうか。
勿論、世の中には多くの偉人の方々がおられます。でも、みんながみんな、その様な方になれるってわけではないと思います。みんなが、ノーベル賞を受賞できるわけでもないし。
だからと言って、偉業を成し遂げた方だけが、賞賛されるべきなのかと言うと、まぁ、日常的にはそうだとは思います。だって、やっぱり、それなりの努力をされてらっしゃるもん。偉業を成し遂げて、賞賛される方は凄いと思いますよ。単純に考えても、複雑に考えても。
でも、そのようなスポットライトを浴びない人は、全く凄くないのかと言うと、んなことはないと思います。彼らは彼らの業務を果たし、そして、大きな間違いを犯さないまま、別世界に住所移転を移したとなれば、その人は偉人と言えるのではないのかと思います。だって、(僕も含めて)『一般人』って言われている人が成すべき事を成しているからこそ、この世界は成り立っていると思うから。
人は、自らの業務を果たし、そして大きな罪でも犯さない限り、それで充分だと言えるのではないのでしょうか。
そんな感じの考えを基にして、今回の曲を作りました。出だしとか歌詞とかから、今回の曲のテーマは『死』に思えるかもしれないけど、実は『人はどう生きるべきか』がテーマになっています。あと、ちょっぴり、個人的に宗教っぽい部分があります。一部、『良き事』(宗教的な言葉で書くと『神』になるのかなぁ)に対する賛美歌みたいなところがあるので。ただし、僕の考えている宗教観は、大半の方と若干ずれています。
つーわけで、今回リリースする曲の解説及び背景でした。
それでは、曲としての解説等を。
タイトル:◆Doomelancholy◆
曲 → ♪ (注意:結構音が大きいです。あと、出だしはかなり変です)
歌詞 → ♪
訳詩 → ♪
<使用機材等>
ギター : Fender Japan STM650 (ただし、改造済)
ベース : Fender Japan JB62-US
録音&ミキシング&ドラム : BOSS BR-800
ドラムパターン作製 : Domino (フリーソフト)
WAVEファイル操作 : SoundEngine Free (フリーソフト)
WAV → MP3変換 : 午後のこ~だ (フリーソフト)
<作業に関して:島村楽器主催"録れコン"に添付した資料より>
"私たちは必ずいつの日か死ぬ。ならば、必ず訪れる死に対して考えるとき、私たちは今どのように『生きる』のかを考えるべきではないのか?"と言う個人的思想を基にした若干讃美歌要素を含む曲です。
『死』について考えるとき、それに至る道である日々の生活、即ち『生きる』ことについて考えるべきではないでしょうか。
(以上、曲紹介より)
<セッティング・作業手順など>
1.今年の1月、同時に提出している別作品を作成・録音している最中に、別の曲のアイデアを考える。
2.そのアイデアを元に気分転換を兼ねて、新曲を考えてみる。
3.今回は1曲だけに集中して提出する予定だったのですが、予想に反して1曲ほどコード進行を考えてしまったので、急遽作成することに。
4.まずはベーストラックとして用いるために、コード進行をギターで録音。
5.今回使用した機材が、トラックの中間部分をカットしてその空白部分にそこから先を持ってくることができなかった(=トラックのカット&ペーストが不可能だった)ので、急遽付属品として付いてきてたSONARを起動させて、編集を行いました。産まれて初めて使用したのですが、どうやって編集が出来たのかが分りません。無我夢中で行った記憶だけはあるのですが。
6.左チャネルのギターを録音。
7.右チャネルのギターを録音。淡々と書いていますけど、実際にリテイクはあまり行いませんでした。
8.ベースを録音。今回は初めて全部をフィンガーピッキングで演奏しました。
9.ギターソロ録音。
10.コード進行担当パートを再度録音。これを中央部分のクリーンパートとして使用することに。
11.平行してドラムパターン作成。マーチドラム風なところの作成に四苦八苦。結局、リアルタイム録音を使用して作成。折角作ったので、後日Domino用データとして無償提供しようかと思っています(ブログにおける追加:データをアップしています。もしも、使えるようでしたらご自由にお使いください。つか、万が一そのような有難いことが御座いましたら、コメントで教えていただけたら幸いです)。
12.全楽器パートをミックス。カラオケ作成。また、これまでの作業と同時に詩を作成。
13.2月16日に一回目のボーカル録音。前半部分はこの日の録音から。
14.2月24日に2回目のボーカル録音。後半部分はこの日の録音から。因みに、録音した場所はカラオケスタジオ。安く済ませるにはこれしかありませんでした。
15.2月24日夜にミックスダウン。しかし、それを破棄して、再度25日にミックスダウン。破棄した理由は前半部分が気に入らなかったからです。ここで、前半部分は16日のを使用することに決定。
使用したトラックは
中リズムギター
左リズムギター
右リズムギター
ベース
ギターソロ
の5トラック+ドラムを2トラックにまとめました。ボーカルは、
左ボーカル
中央ボーカル → ステレオ加工して2トラックに
右ボーカル(出だしの叫び声も同じトラックに入れております)
の4トラックに分けて録音したのを、ミックスダウンして2トラックにしました。
<エピソード>
○提出するのは1曲の予定だったのに、2曲になった。
○曲のPRでも書きましたけど、人に絶対に訪れる死に向かって人はどのように生きていくのか?といったテーマがこの曲の元になっています。この件については語ると長いので省略いたします。
○一番大変だったのは、マーチ風ドラムの作成。頭の中にある音を表現するのは大変でした。
○曲のイメージは、出だし部分はKhanateと言うバンドで、それ以降はイェスーって言うバンドが主になっています。
○曲のタイトルは"Doom + Melancholy"からです。自分が本当に書きたい曲は何かといった自問自答から出てきた答えでして、今回提出する曲のタイトルであると同時に、自分が作成するメインのジャンルの名称にもなっております。小学生の頃から趣味で曲を作ってきましたが、やっと自分が本当に書きたいものが見えてきた気がします。
○本当は大半をデス声で歌いたかったのですが、そんなに簡単に出るものでは無かったです。
○出だしの叫び部分はあったほうが良かったのか、不要だったのか。死に対する恐怖の表現、及びフェイントとして入れたのですが、混乱を招いただけかもしれません。本当は、あの部分をもっと長くしたかったのですが、6分の枠を余裕で超えてしまうので、かなり短めにしました。
(以上、作業に関しての説明文より)
Khanate と jesu(イェスー)に関しては、僕のアルバムレビューを見てね。
いじょー。
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