« 石原慶幸選手の引退試合に行ってきた | トップページ | Terminus by jesu »

Everyday I Get Closer To The Light From Which I Came / jesu

 まさか、2020年にjesuの新作が発売されるとは思わなかった。
  
 
 理由は後述するけど、もうjesuの新作は出ないのかもと思っていたのよ。Sun Kil Moonとのコラボは別として、jesu単体のね。
 
  
 で、これも理由は後述するけど、このアルバムの感想等を書いていなかったので簡単にレビューを書いておきます。紛らしいので書いておきますけど、今回の感想は2020年に発売される新作のではなくて、2013年に発売された(2020年から見て)前作に対する感想となっております。
 
  
 まずは、各曲の紹介から。
 
 
1.Homesick
 
 ヘヴィに歪んだギターの音を使ったメジャーコードなポップナンバー。このアルバムの中で一番シングル向け。
 
 と、言うより他の曲は結構長さがあったり、インストだったり、曲の中盤までボーカル入らないとかでシングル向けではないと思うわよ。
 
 曲の長さはインストの曲を除けば一番短い5分58秒。
 
 
2.Comforter
 
 シガー・ロスを思わせるようなイントロで始まる夢幻的な曲。ギターは1曲目の塊みたいな轟音と比べて、穏やかなアルペジオが目立つ
 
 インスト作品かと思うぐらい前奏は長い。曲の中間部分でボーカルが入る。ハイトーンでくぐもった様に歌うところは、シガーロスのヨンシーを意識しているのかも。
 
 
3.Everyday I Get Closer To The Light From Which I Came
 
 重いベースの音で始まるが、ゆっくりと他の楽器が入ってきて徐々に多幸感を感じさせる曲。
 
 アルバムタイトル曲でもあり、このアルバムのイメージを強く示している。故に、これ以降jesuのアルバムは発売されないのではないのかとも思ったけど。  
 
 ロック・ポップと言うよりは、ヒーリングに近いかも。 
 
 
4.The Great Leveller
 
 ストリングスとピアノで始まる、17分強にも及ぶ大曲。
 
 雰囲気的に2部(3部?)構成になっていまして、後半に入ると2・3曲目にも出てきた「揺らぎ」を感じさせるギターと穏やかな感じのオーケストラが入ってきてから再度静寂に戻ったかと思いきやヘヴィなギターが入ったりと。
 
 変な言い方かもしれませんが、結構表情豊かな曲です。jesuでの長い曲と言えばInfinityみたいに40分越えのもあるけど、Infinityみたいに喜怒哀楽が色々と入れ替わるのと異なり、この曲は始終穏やかで明るいイメージがあります、
 
 
5.Grey Is The Colour
 
 アルバムのラストを飾るインストナンバー。前半部分もそれなりに多幸感あるけど、中盤そしてドラムが普通にエイトビートを刻みだしてからの多幸感はかなり強いものがあると思います。一言で言うとハッピーエンドな曲。
 
 しかし、ジャスティンって本当に灰色系が好きなんじゃねぇ。ジャケットに灰色系がよくつかわれるし(逆に鮮やかな青とかもあったりはするよ)、シルバーって曲もあるし。
 
 あとこの曲のタイトルで「ピンクフロイド?」って思ったのは僕だけじゃないはず(注:ピンクフロイドにGreen Is The Colourという曲があるのよ。フロイドファンならほぼ確実に知っている名曲)
 
 
 
 さて、このアルバムの全体的な感想ですが一言で言うと『多幸感』です。今までのjesuの作品の中では最も幸せな感じがします。
 
   
 で、3曲目の紹介の時にも書いたのですが、故にjesuのアルバムはもう出てこないのかもと思っていました。と言うのも、今までのアルバムの中で最も『多幸感』溢れて『明るい』ので、遂にこのバンド(と言うかプロジェクトと言うべきか)は辿りつくべき場所に辿りついた感じがしたからです。アルバムタイトル(及び3曲目)を訳すと「ボクは日に日に自分の原点である光に近づいているよ」となりまして、バンド名(jesu = イエス(・キリスト))のこともあって、遂に絶望から希望のもとに辿りついたってな感じがしたからです。
  
   
 で、それを強く意識したのが、そう感じたのが僕だけではないのかなと思えるところがあったからです。と、言うのも先ほどの訳文(ボクは~)ですが、これ僕が訳して書いているのではなくて、ライナーノーツ(著:平野和祥 さん)からそのまま書き写したものなんです。ライナーのこの部分を読んだときに注目したのが、Iを「ボク」と訳しているところでした。ちょっと話の範囲を広げてこのアルバムを日本国内でリリースしているDaymare recordingsの作品群から考えると"I"の訳は「俺」「オレ」、もう少しニュアンスを柔らかくしても「私」ぐらいだと思うんですよ。そりゃ全部が全部を聴いているわけではないし(つか、イェスー以外だと、カネイト、ペリカン、サン、アース、レッド・スパロウズぐらい)、個人的な偏見に近いものがあるとは思うのですが、それでもライナーを書かれる方に「ボク」と訳させるほどの『肯定感』がこのアルバムに存在するとライナーを読みながら強く感じました。それらを含めたうえで、先ほど書いたようにゴール(希望)に辿りついた、そんな感じを本作では受けました。故に、このアルバムが最終作かな?と勝手ながら思っていたりしました。なので、感想はいつでもゆっくりでいいか、となっていたのが感想を書くのが物凄く遅くなった理由の一つです。
 
 また、もしも次回作が出るときは今までたどってきた道(ストーリー)を遡った感じかな?と思っていましたが、実際にどうなのかは明日(2020年11月13日)にならないとわかりません(予約していた作品が届くのがこの文章を書いている次の日なのよ)
  
 
 あと、感想が発売されて7年間も書いていなかったもう一つの理由ですが、人生色々とあってその気になかなかなれなかったってのもあります。2013年の10月4日にこのアルバムを購入したのですが、先ほどにも書いた「ゆっくりでいいか」に加えて、2014年8月に土砂災害で被災して、(土砂災害とは別の理由で)両親が入院したり、姉が入院したり、両親見送ったり、僕自身が倒れかけたり、なんやかんやで人生がなんやかんやだったので、書くテンションが戻ってこなかったのよ。何度かコマ切れにアルバム評みたいなのは書いていたには書いていたのですが、比較的ライトで書きやすかったり、途中で書くのを中断したり(ピンクフロイドのDVD感想ね。実は、感想を書いた部分から先を見れていないのよ)。 でも、最新作が出るってことで頑張って(?)感想を書きました。いつか書こうとは思っていたし。この作品と再新作を対比した感想を書けるようにしておきたかったし。
 
  
 アルバム関係の感想を書くのは実に4年ぶりか。あぁそうか、この頃からこのブログ全体のテンションがかなり凄い勢いで落ちてきたんだわ。
 
 
 以上、簡単なアルバム感想でした。どうしても自己語りが多くなるわね。まぁ、僕自身の感想だから仕方ないか。
  
 
 あと、途中でライナーに関してあれこれ書いておりましたが、僕はライナーはほぼ確実に目を通すタイプでして、ビートルズにはまった中学生のころからライナーを読む習慣があります。つか、ライナーの寸評を書こうと思ったらかけるかも。ライナーも色々とあって良いのもあれば、その逆もあるのよね。何故かライナーが書いている人の日記みたいになっていて、フランクザッパの作品のはずなのに、まったく違う人のことについて延々と描かれているのを読んだときにはさすがにどうしようかと思ったこともあったわ。そのアルバムが良いだけに、「なんじゃこりゃ?」感が強かったです。今と違って当時はインターネットととか無かったので、その全く違う人について調べることもできなかったし。書かれる方の思いが入るのは仕方ないし、どうしてもそうなるのは避けられないとは思うんだけど、日記はどうにかならんかしら。あと、稀に変な方向にぶっ飛んでしまっている方もいらっしゃったり。何か素敵なサムシングを口にでもされていたのかしら?と思うような文章とかも稀だけどあるんですよ。
 
 そうやって考えると、しっかりとしたライナーを書ける人って凄いよねぇ。プレッシャーも凄いんだろうけど。
 
 
 いじょー。
  
 
 追記:今更だけど、マスタリングをやっているのは元カネイトのジェームス・プロトキンなのか。ちょっと驚いた。 

 

 

|

« 石原慶幸選手の引退試合に行ってきた | トップページ | Terminus by jesu »

アルバム紹介」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 石原慶幸選手の引退試合に行ってきた | トップページ | Terminus by jesu »